ETCと機構の役割|日本のETCの特長

わが国のETCは、下記のように多くの優れた点を持つ、
世界的に見ても最も先進的なシステムといえます。

1.国内どこでも使える統一のシステム

日本の有料道路は多くの道路事業者により運営・管理されています。また料金も均一料金・対距離料金等いろいろな料金体系が存在しますが、わが国のETCは全国統一規格のシステムで、多様な料金体系への適用が可能であり道路によっては使えない等の不便をおかけすることはありません。

※例えば、米国のETCは、有料道路ごとに異なるタグ(1ピースタイプの車載器)の使用が必要

2.通信周波数帯は、国際標準として認められている5.8GHzアクティブ方式

料金所のアンテナと車載器の間の通信周波数帯として、国際標準に準拠(下記参照)した5.8GHzアクティブ方式を使用しているため、国際的にオープンな市場の形成が可能です。

  1. 日本のDSRC(狭域通信:Dedicated Short Range Communications)に用いる通信アプリケーションインターフェースは、1998年に制定されたISO14906に基づき、作成されています。
  2. 2000年にはITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)の勧告として、5.8GHzDSRCがETCにおける推奨使用周波数帯として国際標準に認定されました。

3.多様な利用に対応した2ピース方式の採用

車両情報は車載器、個人情報はETCカードに納めるという2ピース方式を採用し、車両の所有者と料金支払者を分離しました。

これにより、ETCカードを所有していれば、レンタカー等本人所有以外の車載器搭載車両でも利用することができます。

また、2ピース方式は今後の多機能化への拡張性の面でも優れており、有料道路の料金システム以外の様々なサービスへの活用にも対応できるシステムとなっています。


4.セキュリティとプライバシーの保護

ETCは、CPU内蔵のICチップを使ったICカードを使用しており、相互認証、記録データの暗号処理が可能であるため、磁気カードに比べ不正利用やプライバシー保護に対して高いセキュリティ−を持っています。

5.欧米で採用されているタグ方式との相違点

欧米では、簡便な車載器(タグ)をフロントガラスに貼り付けて料金所のアンテナと通信する方式が安価に提供されています。この方式は有料道路のネットワークが比較的小規模であり、1箇所で取られる料金も比較的安いことから採用されているものと思われます。この方式では、タグから発信されるIDによって、あらかじめ登録した口座等から料金が差し引かれます。 日本の場合は、

  1. 有料道路が全国ネットワークになっていること、
  2. 複数の有料道路事業者をまたがった通行があること、
  3. 1箇所での支払いが比較的高額であること、
  4. 割引料金など多様な料金を多く導入していること、

などから、もしタグ方式を採用すると、膨大なID管理と料金計算システムをセンターで保有しなければなりません。また、路側と車載器の高度な相互認証も出来ず、不正通行の防止も不十分です。 日本のETCで採用しているアクティブ方式では、路側と車載器の相互認証や高度な暗号方式を採用するなど、セキュリティーを確保するとともに、多様な料金施策にも対応できるシステムとなっております。